猫の腎臓病治療に希望を!「猫AIM薬」早期承認へ100万人署名活動がスタート
猫の腎臓病とAIM薬への期待
猫が腎臓病になりやすい背景には、その祖先が乾燥地帯で暮らしていたことに由来する体の仕組みがあると考えられています。少ない水分で老廃物を排出するために尿を濃く凝縮するため、腎臓に負担がかかりやすいのです。初期症状は分かりにくく、気づいたときには病状が進行していることも少なくありません。
「AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)」は、体内にたまった老廃物に目印を付けて除去を促す働きを持つタンパク質です。宮﨑徹博士が25年以上にわたり研究を重ねてきた成果として、猫AIM薬が生まれました。研究により、猫をはじめとしたネコ科動物では、このAIMが血液中の抗体と強く結びつき、十分に機能しないことが腎臓病の一因であることが分かっています。
猫AIM薬は、体外からAIMを補うことで腎臓の働きを助け、病状の進行を抑制する効果が期待されています。2026年4月24日には、宮﨑博士が代表取締役を務める株式会社IAM CATが、農林水産省へ動物用医薬品として製造販売承認申請を行いました。もし承認されれば、これは世界で初めて猫の腎臓病の進行を抑制する治療薬となります。
100万人の署名で未来を変える
承認申請後の審査には一定の時間がかかります。多くの腎臓病の猫とそのご家族が、この猫AIM薬を待ち望んでいます。そこで、一刻も早い承認がなされるよう、「ねこのフォーラム実行委員会」は署名活動を行うことになりました。まずは100万人の飼い主さんの署名を集めることを目標としています。
集まった署名は、動物医薬品を所管する農林水産省へ提出される予定です。「待っている飼い主がこんなにもいる」という社会的な期待と必要性を示すことで、審査が円滑かつ迅速に進むことの後押しとなることが期待されています。

この署名活動は、1人でも多くの方の参加が、1000万頭の猫、そして一緒に暮らす人々の未来を変える力になると考えられています。さらに、猫の医療の前進が、人の腎臓病をはじめとするさまざまな疾患への応用にもつながる可能性も秘めています。
署名活動の概要
- 開始日:2026年5月31日
- 提出時期:2026年12月中(予定)
- 提出先:農林水産大臣、農林水産省幹部職員
- 目標数:100万人(目標数に達しない場合でも署名提出は行われます)
- 対象:どなたでも署名できます
- 参加方法:下記署名サイトより必要事項を入力してください。
- 署名サイト:https://nekonoforum.net/
「ねこのフォーラム」の活動

今回の署名活動を主催する「ねこのフォーラム実行委員会」は、アニマルホスピタルヘッドラインニュース株式会社が中心となって運営されています。猫と人がともに健やかに暮らせる社会の実現を目指し、猫を取り巻く医療や社会の課題について、研究者、臨床獣医師、産業界、行政、保護団体などが分野を超えて語り合う場として、これまで2回のフォーラムを開催してきました。
- 第1回ねこのフォーラム
- 日時:2024年3月23日
- 概要:世界自然遺産・奄美大島での猫の適正飼育、ノラネコ・ノネコ対策、保護猫活動がテーマでした。
- 詳細:https://nekonoforum.com/forums/1
- 第2回ねこのフォーラム
- 日時:2026年1月7日
- 概要:「人と猫の共生する未来」をテーマに、ネコノミクス市場や愛玩動物看護師の職域拡大などについて講演・パネルディスカッションが行われました。
- 詳細:https://nekonoforum.com/forums/2
- 第3回ねこのフォーラム(予定)
- 日時:2026年秋
- 場所:都内
- 概要:主に獣医療に関する研究者の方々を対象とした内容が想定されており、詳細が決まり次第案内されます。
「ねこのフォーラム」の公式サイトはこちらからご覧いただけます。
- 公式サイト:https://nekonoforum.com/
Animal Hospital HEADLINE Newsとは

「Animal Hospital HEADLINE News」は、動物病院業界の最新情報や経営に役立つ情報、獣医療の研究動向などを配信するメディアです。日本全国11,000の動物病院ネットワークを有し、3,500の動物病院へのメール配信も行っています。また、地域活性化に取り組む企業と協力し、生態系保全と猫の適正飼養の啓発、保護猫活動も支援しています。
運営会社概要

- 社名:アニマルホスピタルヘッドラインニュース株式会社
- 本社:神戸市東灘区御影3-2-11
- URL:https://ahhd.jp/
- 設立:2020年8月11日
- 代表取締役:小澤 智雄
- 事業内容:動物病院向けメディア事業、動物病院支援事業、獣医療のDX事業、キャット経済圏関連事業
この署名活動は、多くの猫たちの命と、彼らと暮らす人々の希望を繋ぐ大切な取り組みです。ぜひ、あなたもこの活動に参加し、猫たちの未来を応援してください。
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