50代以上の女性の「推し活」実態調査2026:8割が「推し」にお金をかけ、人生を豊かに
50代以上女性の「推し活」実態調査2026:8割が「推し」にお金をかけ、人生を豊かに
ハルメク 生きかた上手研究所は、50歳以上の女性を対象に「『推し』に関する意識・実態調査2026」を実施しました。この調査は、物価高やエンターテイメント業界の変化の中で、50代以上の女性たちの推し活がどのように変化しているのかを探るものです。調査結果から、推し活が単なる消費活動にとどまらず、人生に新たな活力を与えている様子が見えてきました。
「推し」の有無と推し活のパートナーは?
調査によると、50代以上の女性で「推し」がいる人の割合は47.5%と、過去4年間ほぼ横ばいを維持しています。しかし、「以前は推しがいたが、現在はいない」という人の割合は増加傾向にあり、推し活にも「始まり」と「卒業」があることが示唆されています。

また、推し活を誰かと一緒に楽しんでいるか尋ねたところ、「自分1人」が57.7%を占める一方で、「誰かと一緒に推している」人も42.3%いました。驚くべきは、一緒に推す相手の1位が「配偶者・パートナー」であったことです。これは昨年の1位であった「推し活を始める前からの知人」を上回る結果となり、夫婦やパートナー間で推し活を共有するケースが増えていることがわかります。


推し活にかけるお金、8割が増加傾向に
「推し」がいる人のうち、81.8%がお金をかけていると回答し、昨年から12ポイントも増加しました。年間平均費用は1人あたり110,348円と昨年よりやや減少したものの、5年間で見ると2番目に高い金額です。

費用が増えた項目としては、「応援グッズ」や「本・雑誌・関連書籍など」の物販関連が挙げられます。一方で、「遠征費」「チケット代」「映像・音楽の購入費」は減少傾向にありました。これは、物価高やチケット争奪戦の激化といった背景から、「会いに行く体験消費」から「身近に応援する物販消費」へと、応援方法を工夫している姿がうかがえます。


推しのパターンと対象:70代は「スポーツ選手推し」が最多
推しのパターンとしては、「異才惚れ推し」(才能やスキルに心を揺さぶられる)が26.5%、「一目惚れ推し」(初めて見た・聴いた時に心を揺さぶられる)が18.2%と、この2つが上位をキープしています。特に注目すべきは、見た目のカッコ良さで推す「外見推し」が、昨年の3.3%から7.5%へと4.2ポイント増加したことです。


「推す」対象は、50代では「日本の男性アイドル」、70代では「スポーツ選手」が最も多くなっています。全年代を通しては「バンド・アーティスト(国内)」が主流です。

推し活がもたらすポジティブな変化と悩み
推し活は、50代以上の女性たちに様々な変化をもたらしています。自由回答からは、「推しに会うためダイエットした」(53歳)、「ライブ前には美容室に行く回数が増えた」(74歳)など、美容や健康への意欲が高まる声が聞かれました。また、「SNSを始めて、推しを通じて友達ができた」(56歳)、「デジタルチケットが増えてスマホスキルがあがる」(65歳)といったデジタル活用や社会参加のきっかけになる例も多く見られます。中には「九州までコンサートを見に行ったのをきっかけに、飛行機で一人旅をするようになりました」(68歳)といった、新たな挑戦につながるケースもあり、推し活が人生の後半を彩る原動力となっていることがわかります。
一方で、「チケット代が爆上がりで大変」(57歳)、「チケットがなかなかとれない」(68歳)といったチケット確保に関する悩みが共通して挙げられました。経済的な負担や、情報の収集、人脈を広げる手間なども課題となっています。
専門家の見解:推しは50代からの新しい原動力
ハルメク 生きかた上手研究所の所長である梅津順江氏は、推し活が50代以上の女性にとって「人生を動かす新しい原動力」となっていると指摘しています。

梅津氏は、推し活における消費行動は冷静でありながらも、推しの存在が美容、健康、学び、デジタル活用といった幅広い行動を後押ししている点を強調。「企業に求められるのは、推し活そのものを売ることではなく、その背景にある前向きな気持ちや自己成長への欲求を理解し、応援する視点なのかもしれません」と語っています。
この調査結果は、50代以上の女性の推し活が、単なる趣味の範疇を超え、自己成長や生活の質の向上に深く関わっていることを示しています。
関連情報
ハルメク 生きかた上手研究所のシニアリサーチデータは、以下のサイトで詳しくご覧いただけます。
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