Spelldataが仙台計測センターを開設、東北地方からのWeb・API通信監視で全国7都市体制へ
地方拠点の通信監視における課題
企業が提供するサービスの障害が、社内の監視システムよりも先に顧客のSNS投稿で知られるケースは少なくありません。これは、従来の監視体制が首都圏中心であったため、地方拠点からの通信経路で発生する遅延や障害を検知しにくかったことが一因とされています。地方の通信品質低下は、ECサイトの表示速度や自治体DXサービスの到達性に直接影響を及ぼすほか、災害時の通信可用性確保も地方特有の課題です。これまでは国内の通信計測・監視拠点が主要都市圏に集中しており、地方の定点データは限られていました。また、海外製の監視ツールはパブリッククラウド上の仮想拠点からの計測が一般的であり、実際の地域の光回線や携帯回線を通じた計測とは異なる点も課題でした。
仙台計測センターの新設と全国7都市体制
今回新設された仙台計測センターは、東北地方最大の人口を誇る仙台市に位置し、東北地方の通信状況を代表する定点として機能します。NTTおよびKDDIの光回線に加え、4キャリアの5G回線を利用した24時間監視を実施し、最短1分間隔での計測に対応します。
この開設により、Spelldataの計測拠点は札幌、仙台、新潟、東京、名古屋、大阪、福岡の全国7都市体制となりました。仙台は、JPNAPなどの主要インターネットエクスチェンジ(IX)事業者が広域拠点網を構える東北地方の中心都市であり、通信の結節点としての役割を担っています。首都圏に通信インフラが集中する現状は災害時の危機管理上の課題ともされており、首都圏を経由しない経路での東北地方の通信品質計測は、事業継続性の観点からも重要な意味を持ちます。

通信の全経路を見える化する高度な計測技術
Spelldataの計測は、単なるWebページの表示速度に留まりません。米国Catchpoint社の計測システムを基盤とし、Webページ、スマートフォンアプリ(API通信)、API通信、DNS、BGP経路、Tracerouteによる経路追跡まで、通信のあらゆる階層を計測できます。これにより、「遅い」「つながらない」といった結果だけでなく、その原因が自社サーバー、DNS、あるいは通信経路上のどこにあるのかまで具体的に特定することが可能です。仙台計測センターの稼働により、東北地方からのアクセスについても、この全階層での計測が実現しました。

導入効果と今後の展望
仙台計測センターの稼働により、東北地方を含む全国7都市でのリアルタイム通信品質データが利用可能になります。これにより、企業は自社サービスの到達性や表示速度を地域別に把握し、SNSでの指摘を待つことなく、障害の予兆や発生を自ら検知し、品質改善に役立てることができます。Spelldataの計測データでは、大手グローバルクラウドサービスの障害発生時に、公式発表より約30分早く通信異常を検知した事例もあるとのことです。
今後、Spelldataは山陽(広島市)、山陰(松江市)、沖縄(那覇市)への計測センター開設を予定しており、四国エリアについても検討を進めています。デジタルサービスの品質の見える化を推進し、これまで計測の目が届いていなかった国内の「暗黒地帯」を減らしていく方針です。
代表者の言葉
代表取締役の竹洞 陽一郎氏は、「全国7都市での計測・監視体制により、地方市場という通信の『前線』の品質を可視化できるようになります。各地方の到達品質データを企業の皆様に提供することで、サービス品質の維持・改善とビジネスの発展に貢献します。」とコメントしています。
株式会社Spelldataについて
株式会社Spelldataは、ITシステムの性能、信頼性、セキュリティに関する専門企業です。デジタル体験の計測・分析・改善をリードし、Webサイトが国内外で快適に、エラーなく表示され、価値の高い情報を配信できるよう支援しています。デバイスや場所を問わず、24時間365日デジタル体験を計測・分析する統計的品質管理の普及を目指しています。
詳細は株式会社SpelldataのWebサイトをご覧ください。
https://spelldata.co.jp/
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